Webサイトの例示には「example.com」を利用しよう

example.comを聞いたことがある人は少なくないと思いますが、脆弱性診断の報告書やなにかしらの文書でURLの例としてexample.comを用いる話を書きます。

 example.comとは

日本語に例えると山田太郎 山田花子 英語ならhoge hugaなどと同じようなもので,簡潔にいうと例示するために使うドメインで、文章に例としてURLを書く場合にexample.comを使います。

脆弱性報告書で他人のメールアドレスを例として記載することがあったときなどには「hoge@example.com」と書きましょう。

他にも仲間に「example.net」「example.org」などがあります.どちらも使い方は同じです。

 なぜ

  • 適当なURLだとそもそも利用者がいる可能性がある

  • 現在の利用がなくても今後登録される可能性がある

  • 誤動作で検証環境にURLを打ち込んでしまい意図しない攻撃につながってしまう可能性がある

    あたりの理由からです。他にも理由はあると思いますが、基本はこれです。

 RFC規定

RFCの規定にも例示用ドメインとして使っていいという記載があります

RFC 2606

https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc2606

example.com example.net example.org

IANA Considerations IANA has agreed to the four top level domain name reservations specified in this document and will reserve them for the uses indicated.

使い方の注意点

exmaple.comやその仲間であるexample.netexample.orgなどのドメインは非常に便利なツールとして多くのエンジニアやライターに利用されていますが、使用時の注意点も存在します。

1. 混同の危険性

"exmaple.com" という誤ったスペリングが紛れ込んでいるのに気づきましたか?正しくは "example.com" です。このように簡単にスペルミスが生じる可能性があるため、使用時には正確なスペリングを確認しましょう。

2. コンテンツの明確化

脆弱性診断の報告やドキュメントでexample.comを使用する際、そのURLが実際のサービスやサイトを指していないことを読者に明示的に理解させることが重要です。特に一般人はexample.comが何かわかっていない場合もあります。

まとめ

example.comやそれに関連するドメインは、ドキュメントや脆弱性報告書などで具体的なURLやメールアドレスを使用したくない場合の代替手段として非常に便利です。しかし、それらを使用する際には、適切に使用することが重要です。特に、実際のサービスやサイトとの混同を避けるために、その使用目的や背景を明確に伝えることが大切です。

参考リンク

wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/Example.com

RFC2606

https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc2606